カワズ日記

テレビや映画、本などの感想から、日々のとりとめないつぶやきまで、ぼつぼつ書いていきます。

ピース又吉の次に続く、芸人作家はこの人だ!

芸人であり、芥川賞作家でもある又吉直樹さんが2作目『劇場』を発表した後に

発売された『文藝芸人』を、今年の春に読んでみた感想です。

 

文藝芸人 (文春ムック)

文藝芸人 (文春ムック)

 

 

誌面に掲載されている作品はすべて芸人さんが書いたもの。

巻頭に登場するのは、当然ながら又吉直樹さんです。

といっても、小説ではなく処女作『火花』と2作目の『劇場』についてのインタビューでした。

 

又吉さんは『火花』を書く前から、書評や自由律俳句などの本を出していて

「言葉の選び方がうまい人だな」と思っていました。

 

書評

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

 

 

自由律俳句

 

 

特に、どの作品か忘れましたが、又吉さんがあと書きを書いていて、絶妙な文章に感心して買ったら、肝心の作品はあと書きほどでもなかったということも。

 ちょっと話がそれますが、本のあと書きって、ポジションのわりに難度が高いジャンルというか、軽く扱われがちだけど、実は書いている人の力量がかなり如実に表れるんじゃないかと思うんですよね。

一番ダメなのはあらすじ紹介に終始するということですが、といって、作品の内容には触れず、その作家との個人的なつきあいや内輪ネタみたいなことでお茶を濁されるのも何か違う。

あくまで作品を立てつつ、書いている人の作品としても成立させるというのは難しいことですが、又吉さんはその点がとても際立っていたのが印象的でした。

 .
 

又吉に続く、次の芸人作家はこの人だ!

私がこの記事を書こうと思った理由はただ一つ。

又吉さんの時に陥った「私、この人は絶対文才があると、前から思ってたんだよねー」と、後から言うことで信用性ゼロ(むしろマイナス)、の状況を防ぐこと。

そして、『文藝芸人』の作品中で、私が才能を感じた芸人、それは・・・

 

アキナの山名文和

 

「誰?」と思った人も、去年2016年のM1の決勝でトップバッターをつとめたコンビといえば、多少記憶にあるのでは。

(ただ、M1直後に起こったノンスタ井上の事件を筆頭に、半年間でいろんな芸人のニュースが多すぎて、正直M1ってすごい前のことみたいに感じます。

M1優勝の銀シャリよりR1優勝のアキラ100%の方が断然TVでよく見るし)

 

でも、アキナは若手なのに堂々としていて、ネタも面白かったですよね!ちなみに山名さんは坊主のほうね。他のネタも面白いですよ。


アキナ 漫才「幼い子どもとの離婚話」(M-1グランプリ 2016 準決勝)

 

 

芸人としてだけでなく、端正で読みやすい文体は書き手としてもかなりの実力。

作家には、「お話」をつくるのが上手な、想像力が豊かで論理性に優れたタイプと、

「情景」をつくるのが上手な、観察力が鋭くて感受性が豊かなタイプがいると

私は勝手に思っているのですが、山名さんは断然、後者です。

何ということもない小さな不満や苛立ちが、ささいな出来事をきっかけに

ブワーッと膨れ上がって弾ける、他人から見たら不可解な気持ちの高まりを

丁寧に描いた山名さんの「かさぶた」は、一読の価値がある作品です。

枚数に制限があるためにヤマ場でプツッと終わっていて、続きが気になりすぎる。。。

ぜひどこかの文芸誌で続きを書いてほしい!

 

---------------------------------------------------

さらに注目すべき芸人は・・・!

 

ハリセンボンのはるか。

 

彼女は並外れて表現力が高い。

OLがお昼の弁当のとんかつの衣を剥がすという描写から始まる冒頭で

もう、ぐいっと心を掴まれます。

戸塚さんはいつも一般論を掲げるのが得意で、参考になることも多いのだが、個別の事情を汲まない。

という一文に唸りました。

 

 

あとは、銀シャリの鰻。

絵が上手なのは知っていましたが、言葉のセンスもいいと思います。

 

この人にも、ぜひ小説を書いてほしい!

『文藝芸人』からは外れますが、私が前からずっと、「この人は相当頭が切れて、文章もうまい!」と思っているのが、AV男優の森林原人さん。

女子SPA!の人気連載「AV男優・森林原人の性活相談」は、鋭さと知性あふれる回答が秀逸!

どっかの新聞で連載したっていいぐらいのレベルです。

 

イケるSEX

イケるSEX

 

 

紗倉まなさんみたいに 小説書いてくれないかなあ。

 

 
.